代表あいさつ
1953(昭和28)年に紙袋の加工から創業し、ポリ袋の製造メーカーとして発展した弊社の3代目当主として、2016(平成28)年11月に代表取締役社長に就任致しました。
幼少の頃から事業を経営する環境で育ち、創業者や先代から事業を守成し継続することの難しさや大変さを、数々の格言という形で刷り込まれるように教わり、頭では十分に理解している「つもり」でした。
高校卒業後は親元を離れ、東京の大学を卒業して総合商社に14年間勤務、その後に郷里福井に戻って2007(平成19)年4月に弊社に入社しました。
山あり谷ありの実体験
弊社に入社してから社長就任までの10年間、正に事業継続の難しさを幾つも実経験することになります。
最初は、2008(平成20)年9月のリーマンショックです。2001(平成13)年から中国江蘇省に生産拠点を先代が独資で設立・操業し、事業が軌道に乗って海外調達比率が上昇しているのを受けて、見越しで為替を長期予約していましたが、急激な円高が裏目となり多額の為替差損を抱えることとなります。
次に、中国生産拠点のリストラです。会社設立時には想像し得なかった早いスピードで中国国内の人件費が高騰し資金不足が慢性化、経営を圧迫していきました。これに追い討ちをかけるように中国現地法人内で不祥事が発覚、現行体制のリスクが顕在化し、経営危機を迎えておりました。
起死回生となった「考え方」
その時はただただ対応に必死でしたが、今振り返れば事業の継続が危うい事態であったと思います。幸いにもこれらの困難を乗り越えられたのは、当時会社を支えてくれた社員や各方面の取引先の方々のご尽力とご協力の賜物と、改めて感謝しています。
このような「幸運な環境」で事業ができたことに感謝する一方、自分だけの力では到底たどりつけない結果に、導かれるように至った原因は何なのだろうか?と深く考えさせられました。そして、
・やはり自分(自社)に都合が悪い結果になった原因は外部ではなく自分の内部にあると反省
・自分(自社)の周りの他人(他社)にどうか幸福になってもらいたいと願う(祈る)
と考えたことで自分自身の気が楽になり、その後の物事がうまく運んだのではないかと思います。
弊社の存在意義
「お客様のために考え尽くしているか」
主力商品であるポリ袋・レジ袋・ゴミ袋などを「作って届けて終わりではなく、「お届けした商品やサービスがお客様のビジネスに役立っているか」を弊社の事業価値の基準に据えて日々活動しています。そして、お客様と共に発展することを、弊社の事業成果として捉えています。
また、潤沢な資本・資産を持つ大企業とは違う弊社は、次のことを資本と位置付けています。
・永続的に、安心して取引できる会社であり続けること
・言葉の「顧客満足」ではなく、真に満足してもらっているかを確認し改善を続けること
このような考え方を育むために、弊社では「毎日の清掃活動」と「朝礼による働き方生き方学習」を励行しています。大企業のように必ずしも知能的に優秀なスタッフが揃っているとは限りませんが、「品性資本」と位置付けるこれらの考え方をスタッフ全員と日々共有することで、大企業とは異質の「顧客満足」を実感していただけるよう、これからも挑戦・改善・努力を継続して参ります。
まだまだ力不足で、我々が本当にやりたいこと、やるべきことが十分出来ていませんが、取引先の皆さまのお役に立ち、「日本で一番大切にしたいポリ袋の製造メーカー」を目指して参りますので、どうぞこれからも変わらぬご支援ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
株式会社ミヤゲン 3代目当主
代表取締役社長 宮元 武利
経営理念
未来へ向けた「もの創り」
私たちは、地球環境や生活環境が変化する中、
今何が必要かを常に考え、
未来を見据えた「もの創り」を通じて、
社会に貢献します。
経営基本方針
お客様のニーズを先取りして、迅速に対応します
社会が求める革新的な「もの創り」をめざします
安全第一、健康第一主義の会社になります
時代を担う人材育成を絶えず進めます
社会の幸福な将来に向けて、夢ある行動を興こし続けます